大東京鬼嫁伝、お疲れ様でした!
フォローミー、ゴースト
ヤマノエイ先生の『ソーシャル除霊ドラマ』読み切り47ページ!
大筋としてはインフルエンサーと家業を継ぎたくない陰陽師を中心とした除霊ストーリー。
『怨念』を"承認欲求の塊"と定義し、それをカメラ(写真)に閉じ込め、被写体のインフルエンサーとともにSNSにアップ→いいねされることで除霊!というわかりやすい世界観の定義がよかった。実際、亡霊というものはなんらかの欲求があってその場に留まっていものとも言えるわけで、そう考えると怨念=承認欲という公式に説得力があるところもセンスを感じました。
インフルエンサーと除霊カメラマンという組み合わせも、単に除霊する/させるのに都合がいいという理由だけでなく、インフルエンサーとして「可愛く撮られる/撮る」ことを重視していて、作品のテーマとしての比重がそっちにあるっぽいところがこの作品の独自性かな~と思いました。単に怨霊を除霊する、というだけではなくその怨霊(承認欲求)と近しいインフルエンサーとカメラマンという立場から物事を見て、解決することで物語に深みが出ていて……。
事件解決ものとして見るとこのまま連載できるんじゃない!?って感じで、流石本誌掲載の読み切りだな~と思いました。
絵柄、物事の捉え方が現代的でよかったです。
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一ノ瀬家の大罪
第19話 "美奈子の追求"
第1巻即重版おめでとう!!!センターカラーもかわいい!!!
お父さんが入れ替わって以降、情報の激流みたいに進んでいた一ノ瀬家の大罪……、今週も激流って感じでよかったです。
ループもの?→家族もの……?→ミステリ?→もしかしてSF!?→やっぱループものかも……という気持ちの変遷を経て、今までの「家族全員記憶喪失」の世界が「昏睡状態にある翼の夢」だろうということが確定し、美奈子、翔も同じ夢を見ているかもしれない……というところまで状況がわかってきました。とはいえ、今までの「なにもわからない……」よりはわかるようになったというだけで、未だにわからない事は多いままです。
美奈子の回想を見るに、一ノ瀬家は元々ギスギスしていたわけではなく、事故以来悪くなったのか?とも思ったんですが、翼の過去(これもどこまでが実際にあったのかわかりませんが)を思うと「元々あまりよい環境ではなかったものが、事故以来決定的に悪くなった」のかも。わからん……。
今回は美奈子と翔が共通の夢を通して翼の未来に希望を持っていくかのように見せておきながら、翔が(美奈子も)追い詰められていたことを描いていたシーンで心を締め付けられました。タイザン5先生、こういうシーン書くのめっちゃ上手い。人の痛みを理解している人の書く悲しいシーンからしか得られない栄養がある。
ただ、おそらく現実でそう言った変化が見られるのと同時に、夢の中の翼がまた記憶喪失になってしまったのがなんとも不穏。今後がどうなるか全然予想がつかないので、次週も楽しみです。
・ 事故はどこで、なぜ起きたのか?
・ そもそもなぜ旅行に行くことになったのか?
・ 事故後の一ノ瀬家はどうなったのか?(特に父母、翼以外)
・ 夢の世界はなんなのか?(人為的なものに見える)
・ 偽お父さんの正体と目的は?
・ お父さんは偽物になったのに、お母さんは消えた理由がある?
・ なぜ今回、翼が記憶を失ってしまったのか?
・ なぜ祖父だけがループを覚え続けていられるのか?
書き出してみたら思ったよりも疑問点いっぱいあった……。
意外と展開早いので、来週半分くらい解決しないかな~とのんきなことを考えています。
暗号学園のいろは
第十八号 "兵は記号なり"
「匿名希望」の扉、すっげ~かっこいい!!!
というか、暗号学園はタイトルの入れ方に凝ってる回が多くて良いな~と思います。全体的に作画センスが良い意味でイラスト的で絵だけ見ても楽しめるような構図が多い。この辺りは作品の内容が頭脳戦、しかも暗号ものなので文字が多くなりやすいことを意識した上で、あえて画面作りしてるのかな。とにかくかっこいい構図が多くて中二心が煽られます(その辺も意識してるのかも)。
今回の扉で「匿名希望」さんの自己紹介Xワードが公開されたわけですが、内容がすごくそれっぽくて感動しました。このXワードをクラスメイト分作ってあるの、改めて異常な熱の入り方で好きです。
また、自己紹介Xワードだけでなく、「匿名希望」が匿名である理由も明かされました。
私は「匿名希望」さんはメタ的な匿名で、作中では普通に見えてるんだろうなと思っていたら、これも眼鏡兵器であることが発覚。眼鏡兵器なんでも有りだな。
ただ、この眼鏡兵器は「自分の情報を視せない」ことに特化していて、「解読機能はない」とのこと。個性的なキャラクター×個性的な眼鏡兵器でクラスメイトのキャラをどんどん濃くしていくの、さすが『めだかボックス』原作者(それだけではないですが)だけあるな~と思います。
学級兵長の投票は「4人中3人に投票する」形式。
先週のマダミスのズルの印象が強すぎて「匿名希望」に票、入るのか? と思っていたんですが、蓋を開けてみればいろはが最下位。冷静に「自分の命運を握る上官を選ぶ」って視点で考えると、ズルしたって強い方がいいって結論にはなるため……、確かにって感じ。
ワンポイントレッスンの「何かを選ぶことは何かを選ばないのと同じ」と言う言葉、好きだな……。 多分設定的には誰が誰に投票したのかもちゃんと作ってあるんだろうなと思います。
そして――筒抜ポーカーの行く末は次週で!
カードバトルなのでもうちょっと尺取るのかな?と思っていたものの、決着は早そう。
イチゴーキ!操縦中
マニュアル17 "イチゴーキ!移動中"
1週間目を離した(?)だけで4年経過すること、ある!?
イチゴーキ!ではそんなこともあるんだよな……。なんかちょっと前に高校1年生と2年生の思い出がめちゃくちゃ詰め込まれたことあったし……。
私はイチゴーキ!のそういうところ、思い切っててホントに好きです。
今回は元の体に戻れなかった自分たちの話をガン無視する改とミサオの話だったわけですが(これだけ言うとホントになに言ってるかわからなくて面白いな……)、やっぱ終始めちゃくちゃで元気づけられました。なんかホント、イチゴーキ!読むと元気出てくるからすごいと思います。
世界の救済にかこつけて世界一周Good Tripしてたのもよかった。楽しそう。
次週は3つ目の金玉回収かな……、頑張って欲しいです(金玉回収ってなに!?)。
人造人間100
第16話 "生命の火花"
人造人間の作り方――というか、原理が「体内を流れる電気」であることが明かされた今回。人造人間の「核」ってなに?というところには早々に答えが出て良かったです。
死肉に生命を宿らせる、つまり「死肉に電気を流し、自在に操るもの」が人造人間の核であり……、つまりそれって人間で言う「脳」ってこと!?って思いました。核が電気を流す仕組みは?その制御方法は?というところは今後説明されるのかわかりませんが(私はこの辺はファンタジー的に処理されても良いと思う)、原理として結構科学的なところが好きです。
また、以前ルカなどが見せた「超人的な身体機能はかつて討伐されたNo.99の核に人間が触れることで開花する」ことが判明。発現する能力は「火花(スパークル)」と呼ばれ、その人物が元々持っていない能力が開花することはないとのこと。
この辺の設定(細かいところは省いて、「特殊なアイテムに触れることで能力が目覚める」みたいな設定)はジョジョシリーズの「スタンドの矢」やGOD EATERの「神機」などでも見られるものなので、異能力バトルものとしては割とベーシックな展開をしているようなイメージ。
ただ、今回の話の核でもあったNo.99、「誰がどうやって討伐したのか?」は気になります。ナンバリングが大きくなるほど強い、という設定上100のラスボスにだってなり得た人造人間が既に討伐されてるって……、伏線以外あり得なくないですか!?(個人の見解です。)
ここで新しいメンバーも登場したので、どんなスパークルを持ってるんだろう……、もしかしてここから先はチーム戦になるのかも……!と楽しみが増えました。
***
今週は宿題の暗号がたくさん(トランプ分?)あるので、楽しい1週間になりそう。いくつか自分で解けないか試してみていますが、未だに1つもわからないのでもうダメかも。
来週から4週連続で新連載が始まるので、それがとても楽しみです(読むものが増えるので)。