創刊55周年記念表紙ということで連載主人公の集合イラストが表紙でした。
集合イラストは時々あるけど、塗りのテイストを合わせてるのはちょっとめずらしいような気がします。各作品ごとに Every Monday のTシャツがデザインされているのも良い。
巻頭カラーは僕のヒーローアカデミア。本編がずっとシリアスで重い空気なので、こういうテイストのイラストが見られてうれしかったです。めちゃくちゃ絵が上手い。
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僕のヒーローアカデミア
No.384 麗日お茶子VS渡我被身子
9周年おめでとうございます!
今回の話で麗日お茶子VS渡我被身子戦は終了……っぽい!?感じ!?
先週の感想でも書いたんですが、「生まれたときから大多数の人間と違う価値観を持っている人間の話」の落とし所って本当に難しいと思っていて、この戦いではそれが「対話」であったのかなと思います。それは正しさではなく、ベストアンサーでもなかったと(少なくとも私は)思いますが、少なくともベターではあったのだろうと感じさせる演出が最高でした。
燈矢のときもそうでしたが、彼らの心象風景で描かれる彼ら自身の姿が揃って子どもの姿をしているところが本当に悲しい。
ONE PIECE
第1087話 "軍艦バッグ"
- 今週から連載再開で本当にうれしい。
- 扉絵のカピバラがすごくかわいい。動物扉絵シリーズいいな……。
「海軍G1支部」近海廃船場
- G1支部がどの辺にあるのか、もう忘れてしまった。
- うろ覚えの記憶ではマリンフォードに近い方が数字が小さかった気がする……。
- "サンドバッグ"代わりに廃船でできた"廃船バッグ"を殴り続けたガープ、化物すぎる。
- 何十年も日課としている上、今でもやってるって言うのがすごい。
- そういう人だからこそ未だに現役で仕事していても嫌な感じじゃないのかも。
- ONE PIECE的に「廃船」になった船は殴ってもいいという認識もあるんだな……ってところがちょっと意外。
- 2つあるのは元大将「青キジ」のもの。
- 元々弟子だったって話はさらっと流すと思ってたのに、こうして実感のあるエピソードを出されるとつらくなってしまう。
- 「覇気や能力を使わないのが"軍艦バッグ"のルール……!!」
- 覇気は使ってもいいと思う。
- フィジカルだけで廃船凹ませてるのは本当に人間なのか疑わしい。
- 覇気ってフィジカルの延長にあるものだと思っていたため、能力と同等な感じで「禁止」っていうのがちょっと意外だった。
- 「"英雄"達の強さは生まれ持ったものじゃない!!!」
- ONE PIECEって結構生まれ持った強さで描いてるのかな~と思っていたので、この言葉が作中で明確に言われたことに驚いた。
- というか、ここまで「人は意志によって成長する」ことを強調するのが気になる。
- これを「悪魔の実の力は誰かが望んだ人の進化の可能性」というベガパンクの仮説でと合わせて考えてみると、この世界は「願望」が世界の理に強く影響している可能性があるような……ないような……。
- パッパグとかまさにそれなんだけど、パッパグを考察の材料にしていいのかは未だに疑問。
新世界「海賊島」"ハチノス"
- 海に沈んだサンファンウルフ、大丈夫なんだろうか。
- 捕まっていた人々、海兵(負傷者含む)全員を避難させる手腕、流石だな……。
- どこかで撤退戦になるとは予想してたけど、撤退戦って被害がデカくなる傾向にあるので(※要出典)めちゃくちゃ不安。
- ヘルメッポも後悔してるけど、なんだかんだ残ったのかっこいいと思う。
- 被害者の振り&スケスケの能力を使った奇襲という卑怯技コンボ、キツい。
- 実際、勝つために手段を選ばないことは正しいと思うものの、よりによって海賊が海軍相手にそれを仕掛けるドラマ作りが上手い。
- それに元海軍の青キジが一枚噛んでるのも相当キツい。
- とはいえちゃんとやり返すガープは流石すぎ。
- 「ガープの懸賞金は『大将』と同じ"3王冠"!!!」「約30億ベリーだ!!!」
- 破格のお値段すぎ。生ける伝説は伊達じゃないんだな……。
- ここでガープとクザンの回想を挟むの、人の心がなさ過ぎる。
- しかもここでこれはあまりに死亡フラグっぽくて本当に不安。
- 弟子を取らないつもりだったガープ、やっぱりルフィは特別だったんだな~と思うし、多分このクザンとの経験があったからコビーとヘルメッポを引き取ったのもあるんだろうなと思うと複雑な心境になる。
- 段々"軍艦バッグ"を叩く音がでっかくなるクザンの努力が美しい。
- だからこそ「どうして」って気持ちがデカいし、私の1億倍ガープは「どうして」って思ってると思う。
- 思えば息子が革命軍に、孫が海賊に、エースのことも上手に守れなかったガープからこれ以上なにも奪わないで欲しい(号泣)。
- こんな目にあってるのにちゃんと海軍として戦ってるの、聖人すぎるのかも。
- 嫌だ……ガープ……死ぬな……。
- ガープ、ここまで世界のために力を尽くしたんだから、新しい世界を見てから死ぬ権利があると思う。絶対に見せたい。ルフィ今すぐ夢叶えて欲しい。
- ガープが死ぬ前提でここまで書いてしまったけど、この回でガープ死ぬとかではなかった。来週もその次もその次もその次もずーっと死なないで欲しい!!!
- "シマシマの実"の力、まだ不明瞭だけど凶悪すぎる……。
- 黒ひげ海賊団のやってること、全然悪役なんだけど海賊団内での個人の知名度でマウント取りたい気持ちとかあるんだなってところはちょっとかわいかった。
- ガープ!!!死ぬな!!!
- っていうか Film Z は正史じゃないのかもしれないけど、クザン視点でまた恩師と対立することになったの(今回は自分が海軍を離れているが)、キツすぎる。
NARUTO -ナルト- 外伝
渦の中のつむじ風
NARUTO自体をちゃんと読み切れていないため、うろ覚え&中途半端な知識で読んでしまったんですが、単体の話としてちゃんとおもしろかったし、(私が覚えているくらいなので読んでいた人は覚えていそうな技である)「螺旋丸」の話に繋がるストーリーの構成がとても美しかったと思います。
ラストの見開きのコマもNARUTOの序盤で出てくるあの岩壁を、この時間軸でこういう風に表現するのもすごくセンスが良くて、読み切りであることを最大限に生かしているように感じました。見開きのカラーもイラストに迫力があってすごく良かった。
SAKAMOTO DAYS
DAYS 127 あばよ
豹……。
読み終わってから感想を書くためにサブタイトルを見たら涙がこみ上げてきてしまった。ここまでの描写で豹に感情移入していた分、すごくショックだったというか……。実際、ここまで豹を「天才ではない努力家」であることを描写した上で退場させるのは意図的にしろそうでないにしろ「殺し屋の強さは『正義・秩序』ましてや『優しさ』によるものではなく、『覚悟』に依存する」というメッセージ性が強いと感じました。このメッセージ性は主人公である今の坂本の信念と真っ向から対立するものなので、今後どういう風にその辺りを描写していくのかが気になります。
とはいえ、このマンガの初期からの流れだと「どんな信念を持とうが力が強いものが勝つ」という世界観を貫き通してくる可能性も相当高いと思います。篁さんとかまさにそれのような気がするし……。あと今書いてて思ったんですが、篁さん(というか骸区のおじいさん)の在り方ってかなり「ブギーポップ」な気がするし、逆に「世界の敵(ブギーポップの敵)」な気もします。
閑話休題。
今回、熊埜御の口から語られた「アルカマル」の実態、「身寄りのない子を引き取って幼いころから徹底的に殺しを教え込ませORDERを人工的に作る計画」はスラー達の行動の動機の1つなのは間違いなさそう。ORDERという存在への異常な恨みも、幸せそうに過ごしておきながらORDERになった相手への憎しみから来ているのかも。熊埜御の「平助に一般人を撃たせる」という非道なやり口も、物心つく前から世界を憎むようなことをされていたのであれば納得……はできませんが、熊埜御個人だけを非難するのも違う気がして感情の行き先が難しい。
疑問なのは、この「アルカマル」の計画が前会長のときから動いていたのか、麻樹の計画なのかという点。この流れだとスラー編と同時か、スラー編後に殺連編があるだろうな~と思うんですが、よく考えると坂本はもう殺し屋を引退しているので、そうなったときにどうやって物語の中核に入っていくんだろうというのは気になります。JCC編と京都編をそれぞれの視点で進めたみたいにやる可能性もあるのかな~。楽しみです。
今週はショックなことがあったので感想も長くなってしまいました。しかし豹の最期(まだ生きていることを諦めていませんが……)、壮絶としか言いようがなく、彼は彼なりにちゃんとORDERである事への矜持があったのだと感じられてよかっ……人が死んだのによかったなんて言葉……ある!?
アイスヘッドギル
第4話 血追いウルフガルド
ギルとサナの間にある遠くない関係性が明かされた回でした。というか、宿屋のおじさんとギルの父親にも関係があったことを考えると、この世界結構世間が狭いのかも。「先祖が有名」なわけではなく、「父が有名」なので、そりゃ関係者はまだ全然生きているし出会うこともあるだろうな~と納得。
次回戦闘&サナが仲間になるって流れになるような気がします(仲間になる程でもない相手に父の本を預けることはないと思うので)。この辺りでもう少し話が動いてくれると個人的にはうれしい。
ウィッチウォッチ
117 災いの日-④
偶然だと思うんですが、ちょうどヒロアカのトガちゃんと似た感じの境遇の話が来ていました。比較すると……って言ってしまうと語弊がありそうな気がするんですが、愛歌の方はなんだかんだ両親に愛されていなかったわけではないように見えます(作中で言われていた歯の矯正もそうだけど、食事をわざわざ愛歌の部屋で取っているところとか)。ただ、その愛情が本人に上手く伝わっていなければ意味がないし、愛していたことを免罪符に全てが肯定されるわけでもないと思うので難しいところ。
条件を見つけて勝った!と思わせてからの不正解、そして仲間の登場までの流れのテンポが良く、バトルパートでダレがちな「敵の幹部を各個撃破」のシーンを上手く描いているなあと思いました。
キルアオ
page 13 ワクワクフットサル
前回が「バチバチフットサル」なので次回はなにフットサルになるんだろうって楽しみです。個人的には「ハラハラフットサル」とかいいと思います。
おしゃぶりがなくてあの状態でもシュート自体は止めに行っているシン、流石組織側の人間だな……と思いましたが、だいぶ味方として馴染んでしまっていて本当にそれでいいのか?この流れだとそのうち組織側からなんか言われて再度大狼と敵対する話がある気がします。
スポーツの描き方自体は流石黒バスを書いていただけあって上手いし、その中で天馬のエピソードの出し方もスムーズ。読みやすさという点でかなり上位にくるマンガだな……、と読むたびに感じます。この辺りを計算ずくで書ける人だというイメージが強いので安心して好きでいられるマンガです。
アスミカケル
Round5 ヒロキ
どこからどう見てもムカつく~!!!ってことをやってきた相手を瞬殺って展開はかなり爽快感があってよかったです。とはいえ兄の方はちゃんと強いんだろうな~と思うとこの後の展開が結構不安。こうして見ると自分がかなり二兎に感情移入して読んでるんだな……と思いました。
敵のモブ(?)を介して兄の強さを描く手法はちょっとおもしろくてよかったです。
この戦いがどんな決着になるにしろ、この戦いがネットにアップされて二兎が今までの生活を続けるのは難しくなりそうで、そうなったらどうしよう……という不安もあります。私は二兎のなんなんだよ。
鵺の陰陽師
第10話 特訓開始
水着回に合わせて女の子の陰陽師が追加投入。こういうところはベタなんですが、この後の「エッチマン」展開と学郎のトラウマ付近がやっぱり独自の味付け。というか、やっぱり鵺の陰陽師のこの感じ、結構90年代~00年代ラノベっぽさがすごい。懐かしいはずなのに一周回って新しい感じすらする。それっぽさがそのまま出てるわけではなく、その雰囲気をちゃんと(?)令和ナイズしているところも好感度が高め。
次回から討伐対戦になるみたいですが、本当に幻妖200体も倒せるのか?というのと、このビーチに200×2体も幻妖が出てくるんだとしたら人間はこの地を放棄した方がいいんじゃないかと思います。普通に危ないし……。
逃げ上手の若君
第118話 学生対決1337
物語が動き出した!と思ったらその速度も半端ない。逃げ若あるある、キャラは濃くても実力は申し分ない北畠顕家、好きになってしまう。過去に因縁のある斯波家長とここでぶつかる展開も熱いです。この話ってどちらかが正しいという話ではなく、そりゃ斯波視点からみてみたら若のことは死ぬほど憎いだろうな……と思うとこの後の展開は緊張します。
しかし、ここで北畠顕家と斯波家長の戦いを現代換算して「17歳と20歳、高校生と大学生の歳の二人が東日本全体の覇権を争う異常な時代」ってモノローグを入れるセンスがすごい好き。もう「異常」って言い切っちゃってるところがよいと思います。「その戦いに小学生の少年も飛び込んでいく」と付け足すことで少ない単語でこの異常さを簡潔に伝えているのも本当に上手い。
更に言えば、若自身も成長して北畠顕家を盲信するのではなく、戦いの中で人となりを見極めていこうという方針を仲間達に伝えている、この成長も愛おしいな……と感じました。
でもやっぱ小学生の歳でこんなことになる時代、本当にすげえな……。
暗号学園のいろは
第三十二号 「健全なる精神は健全なる戦争に宿る」
今回はルール説明回だったので感想はそんなにないかも。
BC連合軍、DF連合軍の面々の姿を見られたのがよかったけど、組の偏りなどがかなりすごく、この辺りに連合を組んでいないA組から物言いできなかったのは結構痛いんじゃないかなと思います。なんか「拷問御免隊」とか言うヤバい舞台も出てきたし……。
ルール説明がわざわざ存在する以上、次回以降でこのルールをかいくぐる作戦が飛び出してくると思うので、それが楽しみです。いろはの鉄枷も問題として数えられているっぽいので、外すことはおそらくOKっぽいのが暗号学園らしくて好き。
また、匿名希望がちょっと不穏なことを言って(思っているので)この辺りの回収もゲーム中にある気がしますが……、裏切らないで欲しい……!!!(切実)
一ノ瀬家の大罪
第33話 颯太の現在
毎回状況が変わるので1話ごとの感想が書きづらいんですが、今回に関しては颯太も「あの事故」に大きく関わっていることがわかったのが進展かな、と思いました。
断片的な記憶だったのではっきり読み取ることができなかったんですが、車中で一家心中しようとしていたところを颯太が発見、運転して帰る途中に事故って感じでいいのかな?(颯太が現れたシーンと颯太が運転しているシーンで席順が変わっていたため、なんらかの出来事があったと思う)
事故後に翼を守ろうとする颯太は夢の中での父の姿に似ていたような気もして、もしかしたら父はこのときのことを思い出していたのかな?という気もします。
やっぱり颯太は……というところで、また衝撃の引き。個人的にはこのテレビに映っているのが「颯太の夢」だったりするとおもしろいかな……と思うんですが、まだその辺りはわからなそう。
というか、翼と詩織が颯太が出て行ったことに対して結構罪悪感を持ってしまっているのが可哀想だな……と思いました。翼が幼い故になにか無神経なことを言ってしまっていたとしても、私は根本的な原因は大人達の方にあると思うので、この辺もなんらかのフォローがあるといいな~と思います。
人造人間100
第30話 それぞれの道理
No.100の異次元の強さが発揮された回でよかったです。あしびから100に対してだけではなく、100からあしびに対しても「私はあしびとは根本的に…」「生き物の種類よりもっと以前の…」「精魂のレベルから異なるもの」という認識があるのもよかった。このセリフって思った以上に重要で、「人造人間の思考は動物としての本能とすら乖離がある」という完全な断絶を示しているのはあるのかも。
ただ、今回やってきたあしび、絢子兄が人造人間側から見ても意味不明すぎて人造人間から「どういう道理で生きているんだアイツらは!!」という人間っぽい言葉を引き出しているのがいい皮肉になっていました。
絢子兄は「背後からの攻撃だが、急所を外すことはできた」、絢子は「正面からの攻撃だが、急所を外すことができなかった」と残酷な対比がありましたが……、この感じだと絢子は死んじゃうのかもしれない……とめちゃくちゃハラハラしています(あしびの能力か八百家の能力でなんとか回復できたらいいけど、その辺はシビアそうな作風なので……)。こういう細かいところにも対比があって、江ノ島先生って対比構造が好きなのかな~と思いました。
ドリトライ
第11話 リベンジ
前回で因縁が示された相手へのリベンジ回。修行+必殺技(奥義)の習得シーンは最低限に抑え、実際の使用シーンまで1話で書き切った感じ。主人公の特性が「タフさ」だと物語の展開が難しそうだなと思っていたんですが、ここに関してはタフさ≒受けの強さからのカウンター技の会得という流れになっていてなるほど~と思いました。
とはいえ、因縁の相手との対決にしては展開を急いでいるような感じもするので、もしかしたら打ち切りが圏内に入っているのかな……という印象。
テンマクキネマ
14 姫希の夏休み
夏休み、かつこそこそ撮影をしなくていいという状況でみんなで盛り上がりつつ映画の撮影をしているのが文化祭回みたいな感じでわくわくしました。主人公とテンマク、ヒロイン以外がモブから抜け出ていない印象があったので、やっぱりもっと早い段階で撮影仲間の描写があったらよかったな~と思います。
映画撮影tipsや映画撮影あるあるネタが好きなのでもっと見ていたいマンガなんですが、掲載位置的に厳しい……のかも……。
***
今週号、ヒロアカからNARUTOまでずっと泣いていたと言っても過言ではないし、その後の SAKAMOTO DAYS の展開がショックすぎて呆然としてしまった。ウィッチウォッチも人造人間100も緊迫した状況が続いていて、濃い展開が多い号でした。
みんなで Every Monday のTシャツを着ているのに、紙版は火曜発売になっちゃうの大変だな~と思ったんですが、祝日の関係でジャンプの周年記念号ってこれからも月曜祝日を被っちゃうのかもしれない。大変そうだな……と思いました(他人事みたいに言ってしまう)。