6月に見たり読んだりしておもしろかったもののまとめ。
大きなネタバレはしていませんが、現在発行・配信されている部分に関わる軽い感想は書いてあるため、閲覧の際は注意してください。
小説
超動く家にて
- トランジスタ技術の圧縮
- 文学部のこと
- アニマとエーファ
- 今日泥棒
- エターナル・レガシー
- 超動く家にて
- 夜間飛行
- 弥生の鯨(くじら)
- 法則
- ゲーマーズ・ゴースト
- 犬か猫か?
- スモーク・オン・ザ・ウォーター
- エラリー・クイーン数
- かぎ括弧のようなもの
- クローム再襲撃
- 星間野球
短編16編。ヨハネスブルグの天使たちを読む前に肩慣らし的に読もうと思って読んだものの、あとがきや他の人の感想を見た感じ「変わり種」の短編集っぽい感じがあったのでそういう意味では失敗だったかもしれません。
肩慣らしとしては失敗だったかもしれませんが、短編集としては好きな作品も多かったので満足。全体的に不思議系のSF作品が多く、ある程度好みはわかれる感じはします。
個人的に好きだったのは「トランジスタ技術の圧縮」「法則」「星間野球」。表題作の「超動く家にて」も面白かった。
あとがきに著者が1作品ごとに解説(というよりもコメント?)を書いてくれているのも良かったです。
出勤の前にあれをめくることで、今日一日がんばろうと思えるんだ! おれにはほかに楽しみなんてないんだよ!
ちなみにこれは「今日泥棒」に出てくる日めくりカレンダーをめくることに対する台詞ですが、なんか無茶苦茶すぎて相当気に入ったため、ノートに書き写してありました。メモとして残すなら絶対にもっといい台詞があったと思うんですが、せっかく気に入ったので紹介。
SAKAMOTO DAYS 殺し屋のメソッド
- 殺し屋キャンプ
- 神々廻のラーメン記
- 鹿島と下町喫茶
- 花のほっこりデイズ
- 株式会社サカモト商事
SAKAMOTO DAYS の公式ノベライズ。
ハマった作品に関しては「毒を食らわば皿まで」精神なので(ハマった作品を毒とか言うなという話ではある)、ノベライズも早速読みました。
初期DAYSを彷彿とさせるコメディ短編集で、雰囲気としては単行本のおまけマンガみたいな空気感。内容は大体タイトル通りです。私の所感ですが、キャラぶれとかそういうのも感じずにすんなり読めました。ただ、SAKAMOTO DAYS のノリというか、セリフ回しってマンガならではの距離感があるため、小説で表現するのって難しいんだろうなという感じはあるので好みがわかれるかもしれないとは思います(キャラクターの「っぽさ」を重視して書くと文になったときに台詞がくどめになる印象)。
株式会社サカモト商事のみ並行世界の話で、殺し屋ではない坂本たちの日常(?)が描かれており、異質。でもせっかくノベライズという普段とは違う媒体のものなので、こういう変わった設定のものが読めて嬉しかったです。
SAKAMOTO DAYS に限りませんが、ジャンプ作品はもっといっぱいノベライズ出して欲しい。
ちなみに ONE PIECE だと ONE PIECE novel 麦わらストーリーズ 、ONE PIECE novel HEROINES が好きです。
マンガ(単行本)
逃げ上手の若君 1巻~11巻
本誌で読める作品を増やすため、少しずつ読み進めるつもりだったのに結局一気に最新巻まで買ってしまった。それくらい面白くて勢いがある。
歴史物、戦国無双にハマっていてハードルが下がっているはずの私でも少し取っつきにくく感じるのに、序盤で「やっぱり読みにくいな……」とはならないマンガ力は流石ヒットメーカーという感じ。
軽いノリのシーンとシリアスなシーンの緩急に癖があるのは過去作に通じるものがあり、好みが分かれるところだとは思うけど私は好き。 コラムが充実しているところもポイントが高い。
SAKAMOTO DAYS 11巻~12巻
11巻、12巻はJCC編(データバンク編?)と京都編。
この辺からX関係の大きく物語が動き出し、アクションもどんどん派手に。
コメディマンガ路線とバトルマンガ路線を1:1でやっていく感じだと思っていたため、想像以上に利害関係が入り組み、坂本(+ORDER) VS X とはならなそうな展開に入ったのは少し意外だった。しばらくバトルメイン回が続きそう(と言うよりも13巻は過去編がメインになりそう)。
おまけページはアシスタントさんの描いた背景紹介が興味深くてよかった。恒例のおまけマンガも◎。
ダイヤモンドの功罪 1巻
毎週ヤンジャンアプリで読んでいたものの、中~長期の連載を視野に入れた連載っぽいし、そのうち読み返したくなりそうだと思ったため単行本も購入。
おまけマンガあり。綾瀬川家のおまけマンガは綾瀬川たちがかわいかったけど、かわいければかわいいほど同時に心が痛くなるマンガでもあるのでなかなか複雑な気持ちに。
弱虫ペダル 84巻
総北高校の1年生レース編の終了~インターハイ予選開始までが収録されている巻。
マウンテンバイク編で出てきた雉に対する箱根学園、京都伏見の反応が新鮮(特に京都伏見の御堂筋の表現には驚かされた)。今年のインターハイは群馬陵成の動向も楽しみ。
秘密のレプタイルズ 13巻
真っ当な爬虫類語りinペットショップ回がほとんどの巻。
強いて言えば虫回があるため苦手な人は注意かもしれないけど、そもそも虫は普通に餌として登場するため、今さら注意が必要かというと……?
というか、こういうベーシック回でも十分おもしろいのが普通にすごい。
マルセイ!! 6巻
何度見てもこのマンガを連載しているマンガワンは狂っていると思う。どういうカラクリでで連載を可能にしてるんだろう(そこまで言う?)。
ふざけたエロ、セクハラネタが駄目な人にはマジで駄目なのはわかるものの、そこを割り切れるなら楽しめ……いや……結構性癖が狂っているため、そういう意味でも万人向けではないかも……。
6巻ではフェロモンの過去も明かされたものの、その情報って6巻で出てきていい情報だった!? 私にはありがたい情報でした。ありがとうございます。
マンガ(配信)
ハンサムマストダイ - ジャンプ+
日曜日のジャンププラスを濃くする要因その1。
説明しようにも説明ができないマストダイ世界観で、マストダイアイドル養成学校に潜入する女!!!マストダイ!!!パパラッチ!!!マストダイ!!!みたいな感じ(わからん)。
本編とは関係ないものの、作者さんが pixiv で書いているマンガも好きです。
接客無双 - ジャンプ+
https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361074185595日曜日のジャンププラスを濃くする要因その2。
世界観を言語化できないその1とは違い、タイトルが世界観になってくれているのでその点だけは助かる。
とにかく接客がすごい!!!ある意味主人公無双系のマンガなので爽快感は強く、これもまた読者への接客なのかもしれない……と思う。
鴨乃橋ロンの禁断推理 - ジャンプ+
https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331719348891アニメ化が決まり、2部も始まったのでとてもうれしい。
推理ものとしてわかりやすい構成+あの人気キャラクター(?)を上手く利用したキャラクター設定で噛むと味が出るタイプの作品だと思うため、まずは読んでくれる人がもっと増えて欲しいな~~~と思っている。多分隔週で読むよりも一気に読んだ方がおもしろい作品だとも思うので、まだ読んでいない人に一気読みして欲しい。
展開的に2部からはロンが探偵としてやっていくのかもしれないけど、一色刑事とはこれからも仲良くして欲しい。
2.5次元の誘惑 - ジャンプ+
https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331679642476すっかり「コスプレという競技のスポ根マンガ」になった「にごりり」。
四天王のそれぞれのスタンスとその想いとしっかり向き合う姿はオタク(特に創作者)であれば十中八九心を打たれると思う。マイナス面の感情の描き方と、その感情の昇華の描き方は神懸かっていると言っても過言ではない。本当に……心を打たれる……。
また、避けては通れない主人公とヒロインの恋愛問題にも足を踏み入れ始めたのでちょっと怖いと思う部分があるものの、作者への信頼感で乗り切っている。
聖母の断罪 - ヤンジャン!
https://ynjn.jp/title/9892?20230606204927いわゆる復讐もの。
ストーリーや復讐の動機付け辺りはベーシックな感じ(復讐もののベーシックってなんだ?)。ただ、それ故に読みたいものを読ませてくれる安心感があっていい。
一見復讐ものっぽくない絵柄から繰り出される凄惨なシーンも見所だと思う。
君と宇宙を歩くために - コミックDAYS
Twitterで話題になっていたので読んだマンガ。
"普通"ができない、生きづらい高校生のあり方と言うか、生き方というか……。扱いづらいテーマに真摯に向き合った作品。
第1話の完成度が高すぎたため、しばらく連載ものだということに気がつかなかった。
紛争でしたら八田まで - コミックDAYS
https://comic-days.com/episode/10834108156713454523前にウクライナのところだけ無料配信していたときに読んだことを思い出して数話読んだ。
で、「これは単行本で買って読んだ方がいいな」と思ったので(理由としては内容が結構複雑で難しいため、キリのいいところまで一気読みしないとわからなくなるため)途中で一旦読むのを止めている。
ずっと青春ぽいですよ - コミックDAYS
読んだ感じだと「アイドル研究部のドルオタと、そこに関わってきたギャルによる日常(?)系マンガ」のような気がする。でもドルオタ♂が女装してアイドルになる(ならない)のでそうじゃないかもしれない。あらすじを読めという話ではあるものの、このファーストインプレッションを大切にしたいのであらすじはまだ見ないまま読み進めたい。
この世界は不完全すぎる - コミックDAYS
https://comic-days.com/episode/13933686331630536721※この下1話を読んでない人にはデカいネタバレがあるかも。
地下ダンジョン編(?)が終わって次の章(?)というタイミングでマガポケからコミックDAYSに切り替え(私が切り替えただけでどっちでも読めるはず)。
こういうデバッグマンガって最終的にバトルものになりがちな気がするんだけど(個人の感覚なのでそんなことなかったらすみません)、このマンガは主人公がこの状況でもデバッグをしているため、すごいを通り越して狂ってるのかも……と思う。
スーパードクターK - コミックDAYS
https://comic-days.com/episode/10834108156636913401K2を読んだ後、10巻まで無料のキャンペーンをやっていたため、10巻まで読んだ(その後は作品チケットで少しずつ読み進めている)。
K2と同じく、「黄金の精神(※)」を持つ医師の話ではあるものの、K2よりもよりフィジカル。普通に銃撃とかされるのでこの世界の医者は本当に大変だと思う。
精神が美しいので読んでいると心が洗われる。
※黄金の精神はジョジョ用語ですが、便利なので使ってしまう。
アフターゴッド - マンガワン
https://urasunday.com/title/1755「神」に支配された世界で人間が抵抗する……、みたいな話だけど、説明が難しいマンガ。
美しい絵柄と独特な空気感を持った、人間と人間ではないものの関係性が印象的。人間と人間の上位存在というテーマの作品の1つだとは思う。今後の展開の予想が全然できないのでドキドキしながら読んでいる。
悲しみと憎しみを混同すると正しさを照らす知性が陰ります。
これは作中で好きだったセリフ。
星屑の王子様 - マンガワン
https://manga-one.com/title/2166/210364ヒマチの嬢王 作者によるホストマンガ。
ホストたちによる倫理観が崩壊した日常もの……だと思うけど、ホストのことを全然知らないため、これを「日常もの」を言っていいかの判断ができない(起っている出来事もどう見ても「日常」ではないのもある)。
ショートショートみたいな感じの話が多いので気楽に読めるところも好き。
でもそのうち長編シリーズみたいな感じにもなって欲しいと思っている。私はリキヤとツバキが好きです。
ゴッド オブ ブラックフィールド - ピッコマ
日本の高校生に転生(?)した伝説の傭兵の話。
このまま転生(?)の謎には触れないまま話が進むのかもしれない……と思ってたけど、ここに来て明かされそうになってきたのでちょっとびっくりした。 私はまだ大丈夫とはいえ、暴力描写がキツいところが結構増えてきたのでハラハラする。
婚活バトルフィールド37 - ピッコマ
婚活バトルフィールド37|無料漫画(まんが)ならピッコマ|猪熊ことりこのマンガ、婚活マンガのはずなのに最終的に主人公とその友人(?)がどうなるのか全然わからないため(それぞれの目標ははっきりしているが、それを叶える話なのかどうかが不明)、毎話「これほんとにどうなっちゃうんだ?」と思いながら読んでいる。
このまま主人公と友人(?)がくっつくのかも(?)。
小林さんちのメイドラゴン - げつあくWEB
https://getsuaku.com/episode/009_gaw_maidragon元々タイトルだけ知っていて、無料公開があることを教えてもらったので読んだんだけど(※現在無料配信は終了)、想像していた内容と全然違っていたので普通にびっくりした。
知らない人向けに書いておくと「エンジニアの女性のところにドラゴンがやってきてメイドとして暮らす」みたいな話(厳密には違うかも)。
人間とドラゴン、それぞれの価値観のすりあわせが必要になる話も多々あり、人間と上位生物の話が好きな人にも勧められそう。また、百合ものとしても成り立っていると感じるものの、百合というよりは様々な愛の形を描いていると言った方が実状に近いように思う。
そして、これを書いている時点では無料公開期間が終わってしまったため、どこまで読んだのかがわからなくなってしまった。
マンガ(読み切り)
感想を書くと内容を全部書きかねないので作品とURLのみ記載しています。
その他読み物
オモコロ
- 【不動産ミステリー】変な家
- 最近コミカライズ版がよく広告に出てくるのでもう一度読みたくなって読んだ。
- 一見むちゃくちゃな推理をしているように見えて筋は通っているところが好き。
ゲーム
クッキーラン:キングダム
https://www.cookierun-kingdom.com/ja/
以前からプレイしていたものの、ストーリーを読んでいなかったので読み始めた(オデッセイというコンテンツがあり、この話がおもしろかったので本編も読みたくなったため)。
9章あたりまで読んだところ、クッキーが「自分たちが食物(?)であることに思い悩み、闇堕ち」みたいな話になってきて、クッキーが好物な私は結構な罪悪感がある。
E-999
https://unityroom.com/games/e999
おすすめされていたこともあり、ずっとプレイしてみたかったブラウザゲーム!
スマホではなく、PCでプレイしなければならないことは注意。
多分1時間もかからないゲームであるため、他の人のレビューを参考にしようとかは考えず、気になった時点でプレイしてみて欲しいな~!と思う。